あきない商いを|実朝暗殺の謎とき

 

今回、大泉寺での公暁ご法要、そして演劇「公暁‐Revolution-」の観劇と公暁をめぐる時代背景をほんの少しではあるが調べ勉強する機会を得た。そしていくつかの違和感を持つに至る。事実は小説より奇なり。何よりもまず公暁の実朝暗殺だ。頼家死後その弟実朝は三代目鎌倉殿となるが正直それは北条家が祭り上げた傀儡将軍に過ぎない。実朝自身なぜに私が将軍職など継がなければならないのだとそれを仕組んだ北条家に対して、さらに北条家が鎌倉幕府の権力を執権として握っていることに対して敵愾心を抱いていたのではないだろうか。そんな実朝に対して公暁が実朝憎し、親の仇ぞ!、と暴挙にでるであろうか?実朝が抱いていた北条家への想いと公暁の想いは同様であった。とすればともに手を携えて執権政治の終止符を打つためにクーデターを起こそう!そんな謀がなされていたとしたら…しかしながら− あの日、鎌倉鶴岡八幡宮は雪が深々と降っていた。公暁の狙いは執権義時の首であったはずが誤って実朝を殺してしまう。このクーデターは事前に漏れていた。公暁よ!志は成らなかったがあっぱれ!であった。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)