あきない商いを|やさしい言葉

 

正直自分にやさしい言葉をかけるということが本当のところよくわからない。大丈夫、君はよくやっているよ。大丈夫大丈夫。自分が自分にやさしい声をかけることでそれが癒しになるのだろうか?僕はそうとは思えない。でもこういうことはできる。人にやさしい言葉をかけた時、例えば、自分の娘に「君なら大丈夫。だって見守ってきた僕が言うんだから。だから大丈夫大丈夫。」その時、僕が彼女に抱いた感情を思い出して、目を閉じてその情景は思い出し感じてみる。どうですか、何か変化がありませんか?手のひらが暖かくなるとか、胸の奥がほっこりしてくるとか?どうですか?「感じます。」指先が暖かくなるのを。体全体がなんかフワフワしてくるのを。娘の顔が目に浮かびます。僕が娘の手を握ったら、娘が僕の手を握り返してくれました。僕はその手のぬくもりを感じながら大丈夫大丈夫とつぶやきながら、流れる涙の暖かさを感じていました。とてもいい気持ちです。大切な人にかけたやさしい言葉は、自分をもその言葉や感情で癒してくれるのです。そう、確かに僕はこの瞬間、気持ちがいい、大切な想いに満たされている。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)