フライアッシュを使用した高流動コンクリート

 

標準化に伴う、コトウダグループの想い。


弊社は『フライアッシュを使用した高流動コンクリート』を標準化、2023年10月1日より製造・出荷します。

2019年に改正されたJISA5308(レディミクストコンクリート)にスランプフローで管理するコンクリート(いわゆる高流動コンクリート 以下 高流動コンクリートという)が追加されました。弊社では、JIS改正から4年、研究開発〜設計〜実験〜検証を積み重ね、本年2023年8月7日付で(認証機関:一般社団法人 建材試験センター)フライアッシュを使用した高流動コンクリートのJISマーク表示製品として認証されました。

弊社が開発した高流動コンクリートの大きな特徴は、混和材に火力発電所からの副産物で、JIS環境品としても認定されている「フライアッシュ」を使用していることにあります。弊社では既に『フライアッシュを使用したコンクリート』を2009年6月に標準化しており昨年度2022年度実績で年間3,738.3㎥(JIS品652.40㎥・JIS外品3,085.90㎥)を製造・出荷しています。

弊社は長年、環境負荷低減型の工場運営に取り組んでおり、スラッジ水の練り混ぜ水としての使用(固形分率2.5%で標準化)や、ミキサー車ほかダンプ・トラックのタイヤの循環(社有車の「台タイヤ」の確保とリサイクル化)に取り組むなど、SDGs、カーボンニュートラルな社会実現に向け、地方の中小企業でも『出来ること』をカタチにしてきています。

 

 

この度の、『フライアッシュを使用した高流動コンクリートの標準化』の目指すところは、カーボンニュートラルなコンクリートであることを前提に、働き方改革・生産性の向上に『役立てる現場打ち生コン』をJIS品として製造出荷することで、施工者の抱えるさまざまな課題解決の一助となることです。具体的には高い充填性を活かした、「打設にかかる人員の削減」や「作業時間の短縮」、「仕上げ作業の品質の均一化」などに加えて、フライアッシュを使用することにより「乾燥収縮や水和熱の減少」などにも期待できます。

弊社では当該コンクリートが、建設の現場において建築、土木と幅広く活用できることで、人員の削減や作業時間の短縮にととどまらず、これまでの生コンの価値観を変え、当業界の持続可能性を高める『高付加価値な現場打ち生コン』として必要不可欠なものとなり得ると考えています。

この度の、フライアッシュを使用した高流動コンクリートの標準化は、キックオフ時からポゾリスソリューションズ株式会社の全面的な協力を得て協働かつ共同により、その開発が成し遂げられました。標準化は通過点であり現場で使用されてこその標準化であることは言うまでもありません。今後は地元の建設会社をはじめ、広くフライアッシュを使用した高流動コンクリートの普及に努めていく所存であります。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)