1月、2月合併号|エモ消費を考える

 

エモ消費を考える


11月30日に沼津の仲見世通りで開催された『みんなのポッドキャスト2025』に参加して20分ほどオシャベリをしてきた。テーマは僕が感じている昭和のあれこれ。僕にとって昭和の幕開けは、1970年のこんにちは!三波春夫でございます。でお馴染みの大阪万博。それこそネコも杓子も大阪万博に足を向け、お土産は、芸術は爆発だ~の岡本太郎作・太陽の塔のレプリカ。当時、近所のどこへ遊びに行ってもテレビの上とか、玄関先に置いてあった。さて、昭和・沼津の思い出といえば、「さあ、明日はデパート行くよ!」母の呼びかけに子供たちは大はしゃぎ!子供たちの楽しみは何といってもデパートの特別食堂で食べるお子様ランチ。一皿にオムライスとハンバーグと赤いスパゲティと子供の大好物がてんこ盛り、「まるで遊園地みたいだ~」といつも感激していたことを憶えている。そして昭和・沼津といえば映画館。中学生の時に初めて友人と出掛けた沼津。電車とバスを乗り継いでの大冒険。ドキドキワクワクして観た映画は、「トラック野郎&花の応援団」の2本立て。映画の中身よりも友達と沼津へ行ったことが刺激的で、大人への第一歩!僕にとって大切な思い出だ。なんて話を枕にイベントでおしゃべりした訳だが、実は公開収録のために昭和のアレコレを調べてるうちに『なぜ今、平成レトロが流行る?』のサイトに出くわした。ルーズソックス、ガラケー、プリクラ、フィルムカメラ…平成時代を風靡したこれらをただ懐かしむのではなくて、当時の若者たちの感情を共有することでその商品に興味を持ち、おっこれ面白いじゃんってことで突き動かされて消費する。といった行動心理。マーケティングの世界ではこの現象を『エモ消費』と呼ぶそうな。エモーショナル!?この記事を読んで、僕が昭和の思い出をあれやこれやと掘り起こして、お子様ランチやらNHKの人形劇やアニメ、お茶の間で家族みんなで楽しんだ人生ゲームなどその時の感情、感動が今蘇る。まさにエモーショナル!僕にとっては平成レトロならぬ昭和レトロのエモ現象だと、あまりに的を射たこの記事に感動したり刺激もらったりで、これは語らずにはいられないということになったわけ。この感情の共有の一例として、娘がまだ小学生の頃、それこそ僕にとっての昭和のゲームであるオセロを懐かしさのあまり衝動買いして娘と遊んだら、娘がえらく気に入って一時期夢中になったことがある。子供時代の感情を大人の自分に共有して、さらに娘とも共有した。ここで大事なのは、昭和や平成の時代を単に古き良き時代で終わらせずに、その時代のパワー、高度経済成長下で誰もが良く働きよく遊んだ、大人もこども一緒に宴会して、大人たちは大いに飲み、喰い、歌い、子供たちは遊び、騒ぎ、はしゃぐ。そこには、笑いが笑顔が、そして夢や希望に満ち溢れていた。今こそ時代を超えて、世代をつなぎ、大人が味わってきた無邪気な自分のエモを若い世代に共有していき彼らの持つ感性で感情の再生であり再設計を!エモ消費というよりエモ循環。感情、感動が刺激となり想像が創造へと進化していくことができたら、きっと笑顔と笑い声に溢れるエモエモ感で世界中の人々の心をウエルビーングな夢と希望の未来へと導いてくれることだろう。

 

 

2025ノーベル賞の日本人受賞者


今年のノーベル賞の授賞式を目前にしたとある日この原稿を書いている。はて、今年は日本人が受賞したと聞いていたが…とその程度の認識。ちょっと調べて驚いた。ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文さん。過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の発見と免疫疾患における意義を解明と聞いてもその内容はよくわからないけど、要は『ガンは注射一本で治る!』そんな時代がすぐそこまで来ているということだそうな。さらにノーベル化学賞を受賞した北川進さん。無数の微細な穴を持つ新しい多孔性材料を開発した。例えばセメントは石灰石を石炭により数千度の高温で焼く。そのため生成過程で多量な二酸化炭素を発生させている。その発生した二酸化炭素を貯蔵、分離、運搬できる『呼吸する個体』を生み出したのが北川さんだ。この技術を活用することで吸収した二酸化炭素を3R すなわち Reduce、Reuse、Recycleすることを可能にするものだ。安全・安心な人類の未来を、そして地球環境の未来を次世代に引き続くための大発見を日本人が成し遂げたのだ。なんとも誇らしく、さらに勇気と希望を与えてくれたお二人の功績に賞賛とエールを贈りたい。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)