あきない商いを|体や心の品質管理

 

製造業に従事している我々にとって、製品の品質管理は最も重要な仕事である。管理をおろそかにすれば品質基準を外れ不適合=不良品となる。そうならないために毎日の定点検査(工程)、そして製品検査(納品)はもちろんのこと使用する材料の受入検査や製造設備点検も必要不可欠なルーチンワークだ。人間の体や心も、『品質』を『健康』と置き換えれば、ほぼ同様の管理が必要となる。特に、人間が生きるために欠かせない『食べる』ということは知育・徳育・体育の基礎と位置づけられものである。『食育』がいま重要とされる背景には、栄養の偏り、不規則な食事、過度のダイエットといった行為が生活習慣病の増加やその他さまざまな心身の不調につながっている。コロナ後遺症の原因の一つでもあるといえるであろう。この機会に今一度『食べる』ことの大切さを見直し、楽しく学びや体験をしながら毎日の食事を考え、つくり、食べる。これこそ私たちが自分の体や心の健康を維持するために必要な品質管理ではないだろうか。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)