あきない商いを|十人十色

 

十人十色。目の前にいる10人のこと見えていますか?見ようとしてますか?
寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』を読んだ。読み進めるうちに頭の中がぐわんぐわんになって、主人公の心と自分の心が重なり合う。人は一人ひとり、みんなおんなじじじゃない。むしろ違って当たり前。言われてみればその通り。頭ではわかっているつもり。でも、見ていない、見えていない、見ようとしていない…何もわかっていない、わかろうともしていない。そんな自分がいて、知らなかった相手の姿が見えた時、誤解、思い込み、偏見、自分本位のくもった眼鏡の向こう側の世界が歪み崩れる。えっ!この人こんな人だった?こんないいとこ、こんなやばいとこ…見えてなかったなぁ~。過去は戻らないけど、今からでも遅くない。まだまだ未熟な自分。気づけて良かった。目の前の人をちゃんと見よう。そのために心のトビラを開こう。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)