6月号|ツナガル歌を

 

15歳のシンガーソングライター・KOKONAに出会う


5月5日のFMIS『走れチャリーズ』に沼津市出身のKOKONA・15歳。今話題のシンガソングライターが番組に登場。彼女との衝撃の出会いは4月1日、虹の郷34周年記念でのライブ。オリジナル曲『無名』に心が震えた。今からおおよそ40年前、尾崎豊のデビュー前のデモテープをアルバイト先で聴いたときを思い出す。15の夜。「なんてちっぽけで、なんて意味のない、なんて無力な…」。あの時の自分と尾崎とKOKONAがシンクロする。大学の学祭で尾崎とアナーキーのジョイントコンサートを企画してプロダクションの社長を説得。スケジュールを抑えたまでは順調だった。問題ない。想い描いたとおりに事は進む。そうたかをくくっていた。学祭を仕切る中央執行委員会から待ったがかかる。抵抗むなしくあっけなく企画は没。このジョイント企画は今じゃなければできない!!どうしてわからないんだ…。巻き込んだたくさんの大人たちに迷惑をかけて。所詮学生。つめが甘い。プロを舐めるな。打ちのめされた大学2年の夜。KOKONAの資料の中の文字たち。先生や大人たちへの不信の芽生え。世間の常識…該当しない自分。夢を否定。なにか足りないものを探して見つからない日々を繰り返す。どうしたら満たされるかなんて、誰にも決められない。番組の中でKOKONAが話してくれた。つくること、歌うこととは…。私は人と話すのが得意じゃない。言葉で気持ちを伝えるのがうまくいかない。でも自分の気持ちを歌にのせることで伝わることがあることを知った。だから私はつくる。そして歌う。番組の後半で生演奏。本番前の打ち合わせでこの曲を歌いたいと彼女から。『依依恋恋』。音合わせもない一発本番。音楽は言葉を超える。メロディが言葉に命を吹き込む。番組中であることを忘れる。胸が熱くなる。僕はこの日のことを一生忘れることはないだろう。15歳の彼女も61歳の僕も、日々の生活、暮らしの中で感じることになんの違いもない。最初に出会ったあの春の日から僕は、KOKONAの歌に恋をした。どうしたら満たされるかなんて、誰にも決められない。決めるのは自分自身。世の中は、人間たちは壊れ始めている。戦争と平和、ジェンダーギャップ、ダイバーシティ、差別、多様性の社会の中で一番大事なことは、ツナガルこと、そして伝えること、たとえ、わかりあえることができなくても、寄り添うことはできる。触れることができなくても、気持ちをくすぐることはできる。KOKONAはこれから、たくさんの詩を書いていくだろう、そしてその言葉たちに命のメロディを吹き込んでいくことだろう。歌は、音楽は、世界をツナグ。人間が妄想でつくりあげた、実は存在しないバリア。こころの壁をぶち壊して、未来への道を創る。この世界が続くためにツナガル歌を歌い続けてほしい。僕も頑張る。まだまだ61歳。先は長い。いくつになっても青春ど真ん中!自分の命がどう活かされいくのか正直わからないけど、思い悩みながらも全力で生きたい。KOKONAの大ファンとして。

 

 

なにはともあれ腹ごしらえ!


生きる上で一番大事なことは「食べること」。忙しいから食事は後回し!?そんなのは仕事のできない者の言い訳でしか過ぎない。学生時代親元を離れて東京で生活していた頃、ちゃんと食べてる?元気にやっているか?それがいつもの親の口癖だった。一か月に一度は実家から段ボールが届いた。中には缶詰やお菓子、お米などがごっそり。一言メモ書きで『ちゃんと食べること!』と添えてある。親とは本当にありがたいものだと今更感じる。なぜ今頃?あれから40年。親となった今、同じことを娘に言っている自分がいる。真似てるわけではない。心からの言葉。「いそがばまわれ」京に急ぐなら琵琶湖を船で行かず、徒で回れ。危険を冒すより遠回りした方が安全・確実だから。食に例えるなら、急いでいるときほど、ちゃんと飯の時間つくって、腹ごしらえをしないと物事は成就しない。せいてはことをしそんずる。昔からの言い伝え。ゆっくり、うまい飯をちゃんと食べる。なにはともわれ腹ごしらえ!日々の戒めに!

 

コトウダグループ(古藤田グループ)