あきない商いを|賄いカレーづくり

 

4月26日に自宅でホームコンサート『蝶々夫人』を開催した。出演者、スタッフ合わせて12人の本番当日、昼食用のカレーづくり。買出し、仕込みから仕上げまですべて私一人ですることになる。俺流のカレーは、まず冷蔵庫の残り物チェックから始まる、買出し中にいろいろイメージしながら食材を決めて、カレールーは適当に3種類選んで味を仕上げていく。ニンニク・ショウガは擦りおろさずに刻む、玉ねぎはマストだが他の野菜は適当、ただし俺流はイモ類は使用しない、肉は冷凍保存してあった豚肉とベーコンを使用。隠し味に、醤油麹や小豆島のだし醤油、戸田塩、伊豆みそなど俺流料理の定番の調味料を適当に合わせていく。3種類のカレールーと調味料がなんとも言えない味わい深さを出す。今回は大人用カレーなのでケチャップやウスターソースは使用しない。買出し、仕込みから仕上げまで丸2日間、まずは出演者たちが食べ始める。何これ!ウマい!深い!…絶賛の声。そう!これこそが料理人冥利に尽きる瞬間。自分の分を皿に盛る。上手い!思わずオレ天才!心の声がだだ洩れる。でもね、これ同じものは絶対作れないんだよね。俺流にはレシピは無い。あしからず。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)