1月、2月合併号|2021年へ向けて

 

コロナをキッカケに今、変わる時


先般、FMISのスタッフ募集をしたところ5~6人からの応募があって、その中の何人かと面接する機会を得た。皆さん県外の方々。年齢は30歳前後。当然採用となれば移住定住しなければならない。その覚悟のほどを質問するとそこには『コロナ』という共通ワードが。「コロナをキッカケに今の人生を見つめ直しました。自分が本当にやりたいことは?夢は?今のままでいいの?」考えているといてもたってもいられなくなって、とにかく行動してみよう。そんな思いから今回応募しました。と話してくれるその表情は一様にキラキラまぶしくて、そのポジティブなエネルギーに面接をしている自分も共鳴して熱くなる。なるほど、コロナは人が一歩踏み出すキッカケになっているんだな。と強く思ったわけですが。話は、ちょいと変わってそんなコロナで生活様式を変えていこうとしているアーティストが『世界はほしいモノにあふれている』で紹介されていた。日本の着物がロンドンで大流行!日本人の着物の概念を超えて海を渡った『きもの』は、ファッションアイテムとして自由にその可能性を広げていく。これぞ多様性。日本文化とイギリス文化が融合すると想像もできない創造物が表現される。そもそも、着物にはカタチ・織・模様・染め…日本の芸術・工芸・文化の粋が結合して1つの作品となっている。決して古き良き時代の遺物ではないのだ。食器、家具、造形美術…日本には、世界に誇れるモノたちが星の数ほど存在している。今、時代は生活空間や暮らしの中にホンモノの心地よさ、自分らしい工夫に目覚める時と番組内でも話される。コンセプトは『見た目とサステナビリティ』。過去と現在と未来。そして異文化の融合が、そのモノの価値観を変え、世界中の人々のセンスを刺激する。大切な技能・技術の伝承のエネルギーは人々の暮らしの中にこそあるのだと気づかされる。これも、同じ番組で取り上げられたものだが、『チーズ職人の分かち合いの心』。あるチーズのバイヤーが今までに味わったことのないチーズに出会う。生産者は一子相伝の昔ながらの製法にこだわり、まず家族、そして近隣・地域の人達にいきわたることを優先する。少量でも分けてください。このチーズをぜひ日本人に紹介したい、熱く語るバイヤーに、このチーズ職人は、「わかりましたあなたの熱意が私のこころに響きました。このチーズを日本の若者が口にしたことで、チーズに興味を持ち、チーズが好きになり、やがてその若者がチーズ職人を目指すかもしれない。」チーズ職人は、そんな自らが丹精込めてつくったチーズへの想いをそして未来を語りながら、最後に「分かち合うってすばらしいことでしょ」という言葉で締めくくった。世界中の人たちの中には、この時代を生き抜くために自らの人生を見直し自分スタイルを追い求める人もいるし、また未来への懸け橋になろうと行動を起こす人たちもいる。世界中の国々が『分かち合い』の心をもって、地球の未来を一緒に描き、行動できる日が訪れることを願って2021年の幕を明けることにしよう!

 

 

安藤百福の創造的思考


以前にも取り上げたテーマですが、世界初のインスタントラーメンを発明した安藤氏は、あふれる好奇心と創造的思考で数々の大胆なアイディアを実現しました。その6つのキーワードが以下の通りなのですが…
●常識にとらわれない…当たり前を疑う
●まだ無いものを見つける…あったらいいなを探す
●タテヨコナナメから見る…いろんな視点を発見する
●なんでもヒントにする…身のまわりのあらゆる事象に目を向ける
●アイディアを育てる…発明はみんなで使い育てる
●あきらめない…失敗にくじけない
さあ、皆さんはこれを読んで何かしらの刺激になりましたでしょうか? 自らの生活空間や暮らしを自分スタイルにしていくには、『学ぶ』ことから始めなくてはなりません。出来合いのモノに頼らず『つくる』ことにもチャレンジしなければなりません。『覚悟』を決めましょう!そして一歩を踏み出しましょう!決してあきらめることなく、『2021年は一歩一歩!』です。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)