6月号|若者の持つチカラ

 

若者に気づかされた…大人の責任


先日、地元の高校の新入生と話をする機会を得た。といってもFMISで毎週金曜日16:30より放送されている『伊豆総GO!』の出演者への事前インタビューとしてなのですが、兎にも角にもその受け答えの一つひとつが私の胸に突き刺さったので、その内容をご紹介しようと思う。
彼女は中学3年の時、体育祭の応援団の副団長を務め、コロナ禍での制約の中、何をしたらみんなが喜んでくれるのか、団結できるのか…団員のみんなと話し合い、困ったとき、迷ったとき、分からないとき、助けてくれる仲間や先生方(大人)の存在がどれほど助けになり、またその出会いに感謝したことかその実体験を語ってくれた。そして、高校生活への期待や楽しみとして、中学時代経験した『みんなで一つのものをつくりあげる楽しさ、すばらしさ』を部活動やクラスや生徒会などの活動を通して、多くの新しい仲間と出会い、ここでしか出来ない何かをつくりあげたい。そのために自分は一つ一つの機会を大切に、先輩、同級生、後輩、そして先生方など立場関係なくどんな人にも積極的に声をかけるよう努めていくとビジョンを語る。彼女には持ち前の明るさと前向きさが醸すオーラでその場の『雰囲気』をより良い空気に変える力があると感じる。そして、中学時代の経験と達成感をベースに、より明確な『ビジョン』を描き、その実現のために行動し、課題があればそれを仲間と一緒に解決し、諦めずにやり遂げる。という進化する力をも持っていると感じる。これまでに、取り上げたキーワード『雰囲気』『ビジョン』『課題解決』『やり遂げる』は、誰しもが私生活でも職場でも、生き抜くために無くてはならない重要なモノであることに気づく。そう、つい数か月前までは中学生、そして今、高校入学という新しい生活のスタートに大きな夢と希望をもってキラキラと目を輝かせる若者に、多くの事を気づかされるとともに、とてつもなく重い責任を感じる。彼女たちが抱いている大きな夢と希望につながる、未来への道を切り拓き、導くのは、いったい誰なのでしょうか?そう、それは我々大人たちなのです。その大人がマイナスの心で、よどんだ空気をまき散らし、くら~いビジョンを描き、中途半端に諦める。大人のこのような姿を見て決して後ろを振り向かず、前だけを向いて叫ぶ若者たちは、どう感じるでしょう。これではいけません。先行きが不透明な混沌とした今だからこそ、大人たちが、家庭でも職場でも明るい笑顔で気持ちの良い雰囲気をつくり、安心で安全でかつ活力に満ち溢れたビジョンを描き、その具現化に向け敢然と課題解決に立ち向かい、あらゆる英知を結集して進化していかなければならないのです。彼女は、インタビューの最後に自分の好きな言葉として『悩んでも、前向きでも同じ時間』という好きな小説の一節を紹介し、「1分1秒でも笑って明るい気持ちで過ごしていきます」と言った。その彼女の表情は、何の迷いもない「おひさま」のような笑顔でした。

 

 

シトラスリボンプロジェクトに参画を


コロナ禍で、人間が、社会が、壊れていく…偏見と差別、不安と絶望。弱い人間の心が自ら選択していることに気づかず、つくられるネガティブな空気に満ち溢れた日常の中、心の痛みを感じなくなっていく。これでは、いけないと声をあげたのが愛媛の有志。愛媛県特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンと3つの輪で表現されたロゴマーク。その3つの輪は、「地域」「家族」「職場・学校」を表している。ただいま!おかえり!といい合える街を取りもどそうよ!人が、人らしくみんなが心から暮らしやすい。そんな当たり前の日本を取り戻すためこのプロジェクトはスタートした。現在、全国の児童、生徒がこのプロジェクトに呼応し立ち上がっている。伊豆市でも伊豆総合高校をはじめ、各小中学校でプロジェクトを推進中。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)