あきない商いを|人生という舞台上で

 

孔子曰く15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る。人は歳に応じた生き方をすることで人生の階段を昇り成長することができる。必要な段階を踏まずに天命を知る境地に達すことはできない。私は60を目の前にしていまだ惑いの日々。『惑わず』には到底至らない…がそれはそれとして、小説なら起承転結、オーケストラなら第一楽章から最終楽章、懐石料理なら先付から焼き物、ご飯そしてお菓子まで、前と後ろ、最初から最後までが密接に心地よくつながることで一つのストーリーとなる。少しでも面白く生きたければ、その時その時の舞台を全力でこなすことが不可欠。自身が己の監督となって台本を書き、演出をする。舞台上には、さまざまな役者が登場するがそのつなぎ役も、自分の仕事だ。己の人生という舞台上で大根役者となるか千両役者となるか、すべては自分次第。他人任せでは成らぬもの。次の舞台が僕を待つ。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)