あきない商いを|日「伊豆」る国

 

聖徳太子は遣隋使外交で、『日出ず(づ)る処の天子』と倭国王を称したと伝えられている。大陸から眺めれば倭国は日が昇るところではあるが、太子が本当に伝えたかった想いは、服も従もなく皆が対等であり、日は何処からでも等しく昇ります。ということではないだろうか。そういえば先ごろ、ロシアのプーチン大統領が世界の一番『東』、すなわち日出ずる国はロシアだとか述べたとか。マウントを取ることだけに執着している彼らしい発言だが…
先日、fmisの『集まれ静大三余塾』に出演してくれた静大の先生が、伊豆(いず)の語源は、『日出ずる国からいずとなったという説』があると教えてくれた。なんでも紀伊半島から眺めると伊豆半島が日出ずる処だからという。ではなぜ、紀伊半島からなのか?連想すれば、紀伊の国からの卑弥呼そして邪馬台国へとたどりつくわけだが、『伊豆が日出ずる国』からきてるとすれば、紀伊半島と伊豆半島をつなぐ、なんとも神秘的で魅惑に満ちた話。もっと面白がって、何か地方創生のヒントにでもしたらと思うのは私だけであろうか。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)