あきない商いを|お客様からの『ありがとう』の言葉

 

知り合いの観光施設の支配人が、「うちは玄人はいるんだけどプロがいないだよ」と嘆く。どういうことかと問うと、花を育て、咲かす人はいても、その花を客に見せて喜ばせる人がいない。そこで話はディズニーリゾートへ。ディズニーのキャストたちは、そこに訪れるお客様へのホスピタリティのプロ。誰もが喜んで楽しんで笑顔になって帰っていくことを使命としている。で、うちにもそういうプロが必要なんだと語る。ある日、園内を歩いていると写真を撮ろうとしているお客さんがいて、『撮りますよ』と声をかける。お客様は大変喜ばれて「ありがとう」の言葉をかけてくれる。支配人は実感する。頭では分かっている『おもてなしの心』、それは他愛もない、特別なことでもない自然なふれあいにあり、それこそが最高のおもてなし。お客さんからの『ありがとう』の言葉となる。支配人は園内にキャストを置くことを計画中だ。

 

コトウダグループ(古藤田グループ)